cuLo MOD Studio!

ギター、エフェクター、電子回路をつらつらと。

真空管ギターアンプ「FENDER CHAMP」のクローン的なものを自作する。2本目~構想&回路編~

ですます口調をやめるとブログが書きやすくなると聴きましたので。

 

前回の記事はこちら

culo.hatenablog.com

 

f:id:cuLo:20201124002001j:plain

 

 前回ちらっと書いていたが、オリジナル要素としてヘッドフォンアウトを搭載したい。あと10dB ATTを内部に搭載しておきたい。ラインアウトも欲しい。そんな構想をしながら構想&回路編へ突入。

 

 

 ・ヘッドフォンアウトについて

 正直「5W」のスピーカーの仕事量というのはあまりに大きい。大きなハコで演奏する、となると全然足りないけど、日本の一般的な住宅なら「5W」でスピーカーを鳴らせば近隣住民総出で突撃を食らうか、町内会の会議で議題に上がるか、一周回って誰も訪ねてこないが家族は村八分のどれかである。そんな「5W」を直接ヘッドフォンで鳴らすとどうなるか。実験したことはないが、たぶん壊れる。ヘッドフォンのスピーカーコイルが焼き切れるか、コーン紙が破れるか、燃えるか。「5W」にはその位の力がある。5Wのレベルを落としてヘッドフォンに伝える方法は別に考えるとして、ヘッドフォンを挿したならスピーカー出力は無くなるように設計したい。

 

・10dB ATTについて

 前述の通り5Wというのは大きい。これを0.5Wくらいまで落とせば一般ピーポーの家でもならせるのではないか?。特に真空管を歪ませてドライブするには今回のフェンダーチャンプの場合に必要となる要素である。構造上チャンプのコントロール可能なパラメータはゲインだけのシンプルな回路構成なので、ゲインを上げる=音量が上がる&どこかのタイミングで歪始める。つまり歪んだ音を出すには音量も出すことが必要になってくる。しかし現実問題としてチャンプのゲインMax=5Wは相当うるさいと思われる。と言うか確実にうるさい。パワー管(6V6GT)の前にボリュームを設ける事によって最終的な出力のコントロールも可能だが、今回は音質の変化を考慮して出力トランスの出口にATTを追加する事によって出力調整できるようにする。但し今回の方法でも完全に音質は一緒のままとは言えないが、ATT無しと10dBの切り替えをすることによってより本家フェンダーチャンプに近い音を体験しておこうという目論見もある。あと最終的に5W全力の音はスタジオに持って行って鳴らそうかと考えている。

 

ラインアウトを付ける。

 これはそのままラインアウトラインアウトはそのままオーディオインターフェイスとかに差し込むことができるようにする。

 

・まずはヘッドフォンアウトの設計構想。

 ヘッドフォンアウトを差し込んだ時の一連の動作

①.ヘッドフォンを挿しこむとスピーカーは鳴らないようにする。

②.ヘッドフォンを挿しこんでもラインアウトは出力する。

③.ヘッドフォンの出力電力は大きくても500mW程度にする。

④.ヘッドフォンのLRには同じ信号を入力するようにする(両方モノラル)。

⑤.ヘッドフォン音量コントロール用のボリュームを追加する。

⑥.ボリュームはラインアウトと共有する。

 

・10dB ATTの設計構想。

①.出力段に10dB ATTを設置しスイッチで切り替えられるようにしておく。

 

ラインアウトの設計構想。

①.ラインアウト出力端子はどのような状態でも出力する。

②.ラインアウト出力コントロール用のボリュームを追加する。

 

・回路図

 以下に上記の条件を反映した回路図。

f:id:cuLo:20201213015055j:plain

文字を大きくしたので見えるはず。
 

細かい動作は次回更新の際に説明する。

 

次の記事はこちら

 

culo.hatenablog.com

 

 

近況

 さて、ずっとドタバタが続いておりますが、何とか無理やり制作作業を進めてみました。冒頭の写真にあるよう周辺の木枠以外は出来ており、現在は性能改善試行錯誤中。配線滅茶苦茶なので最終的に作り直す予定。コロナ禍でありながら家族も大丈夫だし、仕事も影響ないのはきっとcuLoの日頃の行いが良いおかげでしょう。そうゆー事にしておきましょう。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加