cuLo MOD Studio!

ギター、エフェクター、電子回路をつらつらと。

PCM2704CがUSB認識しない!(解決済み)

 タイトル通りUSBの認識問題は回路不整合による水晶発振子の未発振でした。正常なら電源投入後、発振を初めて止まる事はない模様。みんなもPCM2704がUSB認識しない場合は回路をチェックしてみよう。これ以降は本編の駄文です。

 

 

 ここの所、PC用オーディオシステムの回路検討中(30min/Day)と牛歩で進めているんですが、元々このシステムの予定はPCのイヤフォン端子から直接アナログのオーディオ信号を受け取ってアンプして鳴らすというシステムだったハズなのです。そうすればアナログのLRをコンプレッサ通して増幅して最後はスピーカーに突っ込んであげれば終了、しかし悪魔が囁きました。

 

「USBからデジタルデータでオーディオ信号受け取ってコーデック通して鳴らせばきっと高音質だよ」



 悪魔め・・・!。碌にデジタルやってない人間にそんな事を吹き込むとは・・・!。この記事は、そうやって囁きに乗ってしまった人間の末路の記録です。

 

 実際の所、PCオーディシステムの目的は超高音質だ!ハイレゾだ!を目指して、というわけでは無く、もうちょっと切実なノートPCの音量不足、ネットで観る映画で特にあるセリフはボソボソと聞こえないのに爆破シーンの音量クソデカ問題の2つ。どうもこれはサラウンドで収録されている事が問題になっているのらしいのですけど、とにかく音量の上げ下げに忙しくて映画観てる場合じゃなくなるわけですよ。これは由々しき問題です。悪魔のせいです。

 

そうやって囁きに洗脳自ら乗ったcuLoはDACを探す旅に出て3k里、とうとう便利なICを見つけました。その名は「PCM2704」。なんとUSBを直接接続してLRのアナログ信号に変えてくれるスグレ物です。普通に考えるならUSBの信号を受けてくれるインターフェイスICかプログラムを作成して、データ成形してからDACに接続してアナログ信号に変換ーーーなど大変な面倒が予想されていたのですがこのICならたった1つでPCに接続からアナログ信号の出力までされるのです。そう、PCM2704ならね。

 

 見つけたと思ったら、すでに注文して届いていたPCM2704を早速動かしてみようとブレボに組込、満を持してUSBと接続、ところがPC側には「不明なデバイスが接続されました。」とのこと。不明じゃないわい!天下のPCM2704C様やぞ!ちゃんと認識せんかい!。そうは言っても機械はミスしません。人間がミスをするのです。つまりcuLoがミスってますので、先ずPCに丁寧に謝罪してから原因究明に入るのでした。

 一番最初はPCとの接続がなんらかの原因によって阻害されている可能性を疑い、PCの設定関係を調べました。デバイスマネージャを開いて該当のドライバーの更新、一度アンインストールしてからの再起動、別のUSB端子への接続など、代表的な操作は一通りやってもウンともスンとも言いません。ではデバイス自身はどうなのか・・・。色々探っていく中で見つけたのは水晶が発振していない!。電源再投入→発振した。がまた止まった。水晶が悪いのか?と考え水晶単独で発振回路を組んで見るとしっかり発振している。PCM2074の端子も死んでいるわけではなさそう。なんだこれは悪魔のせいにしたい。

 もうよくわからないので、一旦バラして組み直しをし始めたタイミングで原因判明。D-GNDにコンデンサかましとる。そりゃ(デジタル回路に電流流れないので)動きませんよ。どうりで電源投入後一度発振してから止まるわけだ。というわけで正しい回路を構成するだけで動きます。PCM2704動かないときは悪魔のせいにせず、一度回路を見直すことをおすすめします。

 

PCオーディオシステム検討中のごちゃごちゃした状態をどうぞ。

構成回路メインIC PCM2704→NJM2783→NJM2701D→LM384

 

ではまた。

 

 

 

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