真空管ギターアンプ「FENDER CHAMP」のクローンを自作する。1本目~部材収集編~
ご無沙汰しております。少し涼しくなってきましたね。とかいう言い出しから書いていたこの記事。もはや肌寒くなるまで放置しておりました。コロナだけでなく寒暖の差による体調不良にも気を付けましょうね。
今回はとうとう真空管アンプに手を出して行こうというわけですよ。
(もうそれっぽい物があります。)
真空管といえばトーマスエジソンが電球を発明した(1879年)ものの最初は竹のフィラメントだった為、あまり長持ちしないという弱点を解消しようとしていた所から偶然発見されたエジソン効果現象を利用してフレミングが二極管(ダイオード)を開発(1904年)、さらにリー・ド・フォレストが三極管を開発(1907年)し、これにて信号の増幅が可能になり、電子工学の分野が大きく広がりました。初期は主に無線電信に使われることが多かった様です。約半世紀後の1947年にベル研究所が初期の点接触型トランジスタを開発してから54年にはテキサスインスツルメンツが接合型トランジスタ(現在普及しているタイプ)を開発、翌年にはソニーから日本初トランジスタラジオが発売されたそうで、トランジスタが発明されてから徐々に大型で大電圧で電力消費の激しい真空管から小型で小電圧で省電力なトランジスタに置き換わっていき、現在では一般的な電子機器に真空管は見かけなくなりました。が、当ブログをご覧いただいている方にはご存じの通り真空管はまだしぶとく生き残っています。そう、ギターアンプですね。
実のところ一般的に真空管は目にしなくなりましたが、現在日本でも東芝などの大メーカーがまだ製造を続けているそうです。但し、この真空管は高周波大電力用というもので全っ然オーディオ用ではなく、船舶無線とか、素粒子加速器とかの大電力高周波用がもっぱら。そういえば電子レンジにも真空管の一種であるマグネトロンが使われています。
初手、脱線の為、話をもとに戻して…。
本題「真空管ギターアンプ「FENDER CHAMP」のクローンを自作する。」
今回はギターアンプでも初期のツイード期に製造された「FENDER CHAMP」をコピー自作してみる事にしました。このアンプは明確に「ギターアンプ」として造られたアンプであり、あのエリック・クラプトンのレイラのレコーディングに使われたことでギタリスト界隈では有名です。現在ではもちろん製造終了しており、当時のオリジナルを入手しようとするとプレミア価格を5Wの状態不明のアンプに支払うことになります。ついでに大抵の場合メンテナンスも必要になると思われます。
cuLo「そんな財力はないぞ…。」
????「では、作ってしまえばよいではないか。」
で、以前からたどり着いて、いつか作ろうと思っていたのが下記の林正樹氏のサイト。せっかくの機会なのでこの際真空管ギターアンプの走り掛けを作るのは面白いだろうと制作することに思い至ったわけです。
書籍も出されてます。実は本の中身はすべて上記のサイトで見れるのですが、本がいいんですよ!。なんで良いかうまく説明できない!。が!わかってくれる人多いと思う!
部材収集ですが、さすがに当時の部品を集めるのは可能かもしれないが、骨が折れすぎる&いくらかかるん?なので、現在手に入る部品に置き換えられています。大変親切設計。
しかし、以前人が作った物を完全コピーしただけってのも味気ないし、さらに言えば林氏の物がそもそもコピーだし。上記サイトに掲載されているのはあくまで「カバーのないヘッドアンプとしてのCHAMP」なので、現在2歳児を中心に回っている我が家では容易に真空管を破壊されたり熱い真空管を躊躇なく触って火傷するなど血で血を洗う「二歳児vs真空管アンプの乱」が勃発する恐れがある点から、ボディ付き真空管ヘッドアンプタイプを制作することに決定。ヘッドアンプを作るならキャビネット(スピーカー部)も作ろう。幸い前述の通りヘッドアンプとしてのCHAMPは出来上がっているので木枠を作成すればよろし…いや待てよ。5Wのアンプなんぞ鳴らしたら煩い事この上ない。これは何とかせねば…。じゃあいつものATTを付けるか。今回は10dBにして5Wと0.5Wを切り替えられるようにしよう。で、LINE OUTは良しとして、集合住宅だしヘッドフォンを直接射して使いたいなぁ。さすがにATT通してもヘッドフォンに0.5Wは耳が死ぬ(下手すりゃヘッドフォンも死ぬ)。じゃあT型ATT(要は分圧)でうまい事ヘッドフォンを駆動できる電力を残して落としてしまえばよい。あ。ヘッドフォン射してもスピーカー出力がそのままだとヘッドフォン射す意味ないな。よし、ヘッドフォンを挿入するとスピーカー出力がなくなるような機構にしよう。あぁ、どんどん仕様が増える…。
ざっくり決めた使用をもとに部品購入。ただし追加するかも。
※抵抗等の一部の安価な部品の金額は目安です。
そこそこの金額しました(吐血)。
あと人件費は自分で作ればプライスレス。
一眼レフってキレイに撮れますね。
続編。