昔のギターを電気的リフィニッシュする。(12)_cuLo
バイクに乗りたい。cuLoです。
ギターと電子回路を主体にしたブログを書いているのになんだよと言われるかもしれませんがcuLoはバイク好きなんです。とはいっても10年ほど前に事故でバイクを廃車にしてからスクーターには乗ってますがやはりバイクに乗りたい。もうすぐツーリングに行く予定ですのでその時はツーリングレポートでも書こっと。バイクって乗りたい人はすっごく乗りたいけど、乗りたくない人には全く興味がない、ギターで例えるならモズライトのような感じですね。みんな安全運転しましょう。安全運転は車間距離から。
モズライト。まじまじと見たら良いギターかも。
さて、本筋へ復帰して、今回はIbanez製Rx series Rx180SRS(と思われる)の電気的リフィニッシュについて総評を書いていこうと思います。
1.ノイズについて
今回のメイン改造としてギター回路部にノイズシールドを施すということを行いました。内容は過去記事を見て頂ければわかるように、ピックアップ周辺~回路部~出力部までを銅箔テープで覆ってしまって入ってくるノイズを可能な限りグランドへ落としてしまおうという構想でした。
やってみてどうだったか?。正直、聴感上の音は何か変わったということはほとんど感じられませんでした。音が綺麗になった。気がする程度。それよりもコンデンサの変更や、ガリ有のポッドから新品に変えたこと、センターシングルのシングルPUを搭載したことによるハーフトーン時のノイズ低減(ハムバッカーよりノイズ小さい!)の効果が大きく、ノイズがよっぽどひどいギターでない限り大きな効果は期待できないと思いました。そもそも木材が多少の水分を含んでいるのでノイズに対してそれなりに電磁波吸収体としての効果があるような気がします。たぶん。というわけで、費用対効果はかなり低いと言えるでしょう。自己満の世界です。
追記、動画作成をしていたらノイズ低減はしているようです。ただし、それがノイズシールドによる効果なのか、はたまたピックアップの高さを調整したことによるものなのかは不明です(たぶん高さ調整だけど。)
2.回路部のポッド交換、コンデンサ交換について
これが今回、最も効果のあった個所だと思います。まずポッドを交換したことによって、「ガリ」が無くなりました。(そりゃそうだ)。次にコンデンサ変更。カットオフ周波数を任意で変更できたので最適解を出すことができました。以前のコンデンサだと中音域から上はごっそりなくなっていたので、実際トーンポッドを回すと使い辛い事この上なかったのですが、今回自分で計算をしつつ変えたコンデンサだと全絞りで自分がカットするであろう高音域に近く、その間で微調整が利くような定数となりました。この辺の好みは個人差があると思いますが、正直コンデンサの種類による違いよりよっぽど効果があると思います。コンデンサ選定で気を付ける事はセラミックだけは使わない事でしょう(圧電効果による所謂「ポップノイズ(スパイクノイズ?)」が発生する可能性があります。)とりあえずフィルムが安価でおすすめですよ。もちろんオイルコンデンサを買ってもいいんですけど。
3.センターシングルピックアップの搭載。
まぁ。あれですよ。何より変わったと言えばコレ。だって鳴らなかった所が鳴るようになったんだもん。言いようによっては一番効果のあった所とも言えますね。久々にちゃんとしたシングルの音が出てうれしいですが、思わぬ副産物があったのはハムバッカーの片側と一緒に鳴らした時のハーフトーンのノイズがほとんど取り除かれた!事でしょう。構造上はハムバッカーと同じように逆に並べたシングル二つはノイズは逆相、信号は同相で出力するので、大まかな理屈上はハムバッカー同様ハムノイズの低減となるのですが、なぜかハムバッカーよりノイズが乗りません。でも音はハムバッカーと言うよりシングル寄り。なんでだろ。
4.で。電気的リフィニッシュしてどうだった?
古いギターだったので意外と効果があるもんだと思いつつも、どの対策がどのくらい効果を発揮したかは、謎。まぁ、やって損はないですよ。ギターの構造や仕組みの勉強になりますし。ただし、回路部は多少の知識を必要とします。場合によっては治らない、鳴らない可能性もあります。自己責任でお願いします。(もし回路部で詰まったら、コメント等で連絡頂ければ遅レスですがcuLoでわかる範囲でお答えします。お気軽に)
とりあえずアップした。動画編集がうまくなった。
前半分がビフォー、後半分がアフターです。
では、またお逢いしましょう!