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ギターアンプにTDKのノイズフィルタを取り付けてみた(測定結果付き)

 ブログ執筆午前2時。大変久々の更新です。タイトル通りTDKのノイズフィルタをギターアンプMarshallVS30に取り付けてみましたので、取り付けの方法と取り付けた結果どうなったかを記していきます。ちなみになぜ今回の改造を行うに至ったのかというと高周波16kHz周辺に電源周波数の倍音と思われる波がいたからです。下画像参照ね。

 

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1:ノイズフィルタを用意する。

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これがTDKのノイズフィルタ、だいたいどこでも売ってるやつですね(?)。ノイズフィルタの効能はざっくりいうと「電源ノイズをGNDに逃してキレイな電源にしよう」といった電気界のピップエレキバンみたいなものです(嘘)。高周波のノイズに特に効果があります(本当)。

 

2:ノイズフィルタを取り付け。

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とりあえず穴をあけます。

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次にノイズフィルタの取り付けを~と思ったらすべて取り付けた画像しかなかった。

廃線は短くしていないのでぐちゃって見えますが、そのうちまとめよう。

 

3:ACインレットを取り付ける。

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最初に取り付けしようとしていたのが実はACインレットタイプのノイズフィルタだったので、頑張って削ったものの面倒臭くなって断念。ACインレット通常とライン挿入型ノイズフィルタとなりました。

4:測定してみた結果。

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ノイズフィルタ取り付け前のクリーンチャンネル100kΩ終端

 

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ノイズフィルタ取り付け後のクリーンチャンネル100kΩ終端

16kHz以降の高周波の突出が無くなりました。

 

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ノイズフィルタ取り付け前ドライブチャンネル100kΩ終端

 

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ノイズフィルタ取り付けと後ドライブチャンネル100kΩ終端

こちらも無入力時に突出するスプリアスが無くなりました。

 

5:まとめ。

 取り付け前後の波形を見れば10kHz以上の高い周波数に出ていた電源に関係すると思われるノイズはかなり低減、ほぼフロア以下と言える状態になりました。音質に関しては全体的にノイジーさが減ったなと認識できる程度、但し取り付け前後で音源を作って比べてないので・・・。何故かリバーブの効きが良くなった気がしました。ただしで50Hzがしっかり残っているのでドライブチャンネルのモニターヘッドフォン出力だとしっかりハムノイズが聞こえます。ちなみに冒頭の16kHzのハムは外来ノイズだったので消えませんでした。

  • 波形で見ると高域に出ているスプリアスが消えた。
  • 聴感上すっきりした。多分気のせいじゃない。多分。
  • バーブが良く効いているいる気がする。(これは謎)
  • 50Hzはやっぱし消えなかった。(これは当然)

 というパッとしない感じに終わりました。

 

もうひとつ気づいた点は入力オープンドライブchだと「ピー」と頭痛くなるような発振が起こっていたのですが、これがかなり抑えられました。どこで発振していたかは確認していませんが、おそらく電源ライン上から回って出力アンプあたりに乗っていたのだと思われます。

 

久々の更新でした。

ではまた。

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