「ABボックス」と「何でもトゥルーバイパス君1号」の制作。
いやいや、ウルトラハイゲインオーバードライブはどうしたよ。まだカヨ!!。とおっしゃるかもしれませんが作ってしまったものはしょうがない。気がつけば手が動いていたんだもの。というか先日購入したコンプレッサーエアブラシを試したくて、あと必要にかられてスタジオ入した時にどうしてもABボックスは必要だな(マーシャルとJCの切り替え)と思ってABボックスを。そして回路実験しているときにはシールドの抜き差しして無い時ある時の比較が面倒だったので「何でもトゥルーバイパス君1号」を作りました。(本当はウルトラハイゲインオーバードライブの発振が止まらなくてちょっと嫌気がさして気分転換に作った。発振は一時的に止まったけどまた再発中)。
ABボックスとは
エレキギタリストの方ならご存知ABボックス。中身は単純、1つの入力と選択式の2つの出口。イメージは図1のような感じだが、実際にはこれは問題があり(後述)本当の回路は図2のようになっている。
使用方法はとっても簡単で、例えばこんな事例「歪の音はマーシャルで、クリーンな音はジャズコでならしたいなぁ。」と思った時はこのABボックスを使おう。ギター以降の分離させたいポイントにABボックスを接続し、アウトプットをそれぞれマーシャルとジャズコに接続するだけ。あとは踏むたびにジャズコが鳴ったりマーシャルが鳴ったりします。
図1:機能的な説明なら何の問題もなくこれで十分
図2:実際の回路構成はこれ。選択されていないルートは入力終端(要はGNDに落とす)されている。ちなみにスイッチは連動して動く。LED点灯用のスイッチは省略。
何でもトゥルーバイパス君1号とは
こいつは…何でもトゥルーバイパスにしてしまうスグレモノです。えっと機能はね、何でもトゥルーバイパスにしてしまうことです。説明へたくそか!!。これには理由があってまず前提が必要なのでその説明をば。
・バイパスとは
ここでいうバイパスはエフェクターに接続しているが、効果がかからないように回路部分はバイパスされている状態。
バイパスの種類について
・ノーガードバイパス(そう言うかは知らない)
3PDTスイッチ(2PDTも)使用のバイパス時に回路側の端子が終端されていないためノイズを撒き散らす原因となる(可能性の話)。世の中には存在するかどうかはわからない。
・ミレニアムバイパス
DPDTスイッチでLEDの点灯とトゥルーバイパスを実現する方法。昔3PDTが出回ってなかったり高かった時はこの方式が多かったらしい。機械スイッチと電子スイッチのハイブリッド。
・バッファードバイパス
機械スイッチではなく、電子スイッチによるバイパス。バッファを通すのでバッファ代わりにもなるが、音痩せするとかしないとか。
・トゥルーバイパス
未使用側を入力終端して余計なノイズを撒き散らさないようにする方式。現在の一般的な3PDTスイッチのエフェクターはこれ。3PDTを使用した中では今んとこベストとされている模様。
で、cuLoの実験上ブレッドボードにフォンジャック端子はついていますが、バイパス機構は一切無いので、例えば「極小GAINの時のクリーンな音とバイパス時のクリーンな音を比べたいな」と思ったときに、ブレッドボードからシールドプラグを抜いてアンプに入れ替える必要があったんですが、「何でもトゥルーバイパス君1号」が出来た事でスイッチひとつで切り替える事が出来るようになりました。良かった良かった。ちなみに回路は下記のような感じ。
図3:スイッチは連動で動く。三角のデバイスがエフェクターとした場合に入力終端と切り替えを実現している。
だが、これが大きな事件の引き金となる事はこの時のcuLoには思いもしなかった。
ホントはちょっとしてた。
じゃ、今回はこの辺で。