ディレイは後段に繋いだほうがノリが良い?。
今週はドライブ系の次にメジャー(恐らく)なエフェクター「ディレイ」のお話。
ディレイ、とは?
ディレイとは日本語で「遅延、遅れ」を意味します。エフェクターのディレイは単純にギターの音を遅らせるだけではなく、原音+遅延された音を出力する効果が付与されます。
遅延された音、とは?
遅延された音は一言で表現すると「やまびこ」です。
「ヤッホー・・・・ヤッホー・・・・ヤッホー・・・・ヤッホー」
最初の太字が原音、つまり自身で発声してその場で聞いてる音。戻ってきた音がディレイされた音です。最近恒例となりつつある音を文字で表現するも今回はすごく簡単!
ここで本題。
ディレイは後段に繋いだほうがノリが良い?
ちょくちょく言われている(ような気がする)これですが、端的にいえば後段に繋いだほうがノリが良いで正解です。
ただし!、エフェクターの接続には基本的にセオリーはあっても正解は無いので実際は「良いと思ったほうをチョイス」しましょう。なんせ何度でもやり直しが効きますし。やり直しの効かない人生よりは遥かにチョロいです。
ディレイが後段or前段にある事による
波形処理の違い。
技術的な話ですが、知っておくとギターの音作りに役立ちます。多分。
ディレイペダルがやっていることは「録音する」→「出力する」を時間をずらしながらやっています。ここがミソになるのが、ディレイに入力される音が録音される、という所です。上記図はドライブが前段、ディレイが後段に接続されていますが、ディレイに録音される音はドライブされた音であるということ。ドライブされた音を減衰させながら鳴らすので音量は小さくなってもドライブの音が出力されます。ここが「ディレイは後ろのほうがノリが良い」たる所以です。
アフターディレイ+ain t talkin bout loveイントロ (online-audio-converter.com).mp3 - Google ドライブ
録音してみました。多分再生されるはず。
対して、前段ディレイの場合ギターの信号にディレイがかかってドライブには原音とディレイのミックスが入力されます。ディレイのミックス音は少しづつ減衰されるところがこの接続のミソ。減衰されることによってドライブでの歪量も減って出力されます。フィードバックの数を多くしてみるとわかりやすいですが、ディレイ音が「ドライブ→クランチ→クリーン」に変わっていきます。ちょっとクリーンは聞こえづらいかもしれませんが。
プリディレイ+ain t talkin bout loveイントロ (online-audio-converter.com).mp3 - Google ドライブ
いかがでしょうか?。プリとアフターで聴き比べてみてください。
え、下手くそ?それは言わない約束よ!
なにげにドライブは「j-Brownie」を使用しています。地味に音色初公開です。
使用接続環境
モッキンバードST→(ドライブorディレイ)→(ディレイorドライブ)→MarshallVS30→UR22mk2
ということでセオリーとして言われている「後段ディレイ」でした。どちらの音が好みでしたでしょうか?。ちなみに今回弾き比べてわかったのはcuLo個人的にはディレイは前段にあったほうが良いと思いました。これはディレイ音が柔らかめの音が出力される分、原音を邪魔していないと感じたためです。ただしこれはドライブペダルとディレイペダルの組み合わせによってもかなり変わってくるかと思います。「j-Brownie」はハイゲイン系に属すると思われるので、ローゲイン系のドライブペダルなどでは後段のほうがディレイ音がはっきりして良い可能性。アナログディレイなどの高域減衰があるペダルだと後段ディレイでもミックス音がトゲトゲしておらず聞きやすい可能性があります。大事なのは「自分が良いと思った接続順序」を選ぶことです。
ちなみに両方の録音データの最初の音は「Dm」でした。つまり、
「突然のDm(ディーマイナー)失礼します」ってやつです。
じゃ、今週はこのへんで。