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「Gibson」が破産法申請。趣味ギタリストとして思う事

 あぁぁ~なんか体だるい~。5月病だ~。

 

 

というわけで、一日遅れでの更新です。

 

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Gibson」が破産法申請。趣味ギタリストとして思う事

 

 ギブソンが破産するかも。そんなニュースが春に入るころに流れていたけど結局破産申請からの民事再生って流れは確定らしい。まさかとは思いつつ、最近のギブソンならあり得るかも、両方の気持ちが交錯しながらニュースサイトの記事を眺めていました。

 

 ギブソンって言ったってギタリスト、ギターキッズにとっては当たり前でも、知らない人は知らないので、著名なプレイヤーを挙げてみると、日本人なら

(敬称略)

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 言葉要らずの日本発ギブソンプレイヤーですね。hideのモッキンバードは製作こそフェルナンデス製ですが、仕様はギブソンレスポールっぽくしてあるそうです(メイプルトップのマホバックとかだった気がする)。ぶっちゃけフェルナンデスの設計者は結構悔しかったでしょうけど。

 

USUKなら

  • SLASH(Guns 'n Roses)
  • Gary Moore
  • B.B.king

(敬称略)

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 こちらも押しも押されぬ(誤用覚悟)GibsonPlayer。

大股開きでチョーギングを変顔で弾いたもんです(B.B.kingのマネはしてない)。

 

 

Gibsonの来歴

 そんな有名プレイヤーが挙って使うギブソン。ここでその来歴を振り返ってみます。まぁ大体wiki調べですが。

 Gibsonオーヴィル・ヘンリー・ギブソンが1894年にミシガン州マンドリン製作を始めたことに端を発しました。なんとざっくり100年前!、日清戦争の開始年です。O.H.ギブソンはそそくさと経営権を譲って製造のコンサルタントだけやって経営には携わらなかったそうですが、同社は1952年にレス・ポール氏とソリッドエレキギターを共同制作、これにより世に高名な「Les・Paul」モデルが登場。先ほど紹介したギタリストの6人中4人がレスポールという事からもその音色とスタイルが一世風靡したことが伺えると思います。有名になりすぎて1970年代には当時の日本メーカーがいっぱいパクりました(割と本当)。1980年代にはミシガン州からテネシー州ナッシュビルに移転。また現社長ヘンリージャスコヴィッツ氏が株式買い取りによる買収で社長に就任したのもこの頃。詳しくは知りませんが一時的に危なかったぽいです。その後、新体制で拡大路線へ走ったギブソンは2012年に入り日本の「オンキョー」を子会社化、ついでにその子会社「ティアック」も子会社化。しかし結果は今年2018年5月の連邦倒産法の申請という形になってしまいました。

 

 

個人的なギブソンに対する思い

 cuLoにとってギブソンと言えばエレキギターの最高峰でした。いや、今でも。それだけ中高生の時、ギブソンを弾く松本孝弘氏に憧れたし、SLASHの低く構えたレスポールもカッコよかったし、ハムバッカーとボディ重量で甘太く出力されるレスポールに相当魅了されたものです。経営とか品質とかをぶっちして語ると正直2000年代の後半くらいまでは「ギブソン神話」のような感覚がありましたが、ある日(確か2012年)東京御茶ノ水の某ギターショップにてギブソンを弾かせてもらったその日に「これってギブソンの音?」と思った覚えがあります(cuLoの耳は大した事ありませんので本当は良い音だったのかも)。ネットで調べると「品質のバラツキ」が囁かれていました。(あくまでネット情報です。)そしてもう一つ心配事が。

www.youtube.com

 これを見た時、確かに技術はすごいのだろうけど「要るかその機能?」と…。もっと楽器の本質を追求してくれないのだろうか、と。

それとオンキョーを買い取った事によるオーディオ業界参入。自分知ったの2016年の某展示会ですよ…。「え?ギブソン?オーディオ?ギターアンプじゃなくて?」が正直な感想。これも音響機器メーカーの設計だったと思うので悪くはなかったと思うのですが、どうもギブソンの皮を被ったオーディオってのに慣れませんでした。

 結局、拡大路線は失敗だったわけですが、ヘンリージャスコヴィッツ氏が拡大路線に走らざるを得なかったのはギター販売の不振が原因だと言われています。もう片翼のギターメーカー、フェンダー社も2007年から2017年までの10年間に生産数が約3割ほど減っているらしくギター販売の不振は「業界全体」であるようで、ギター販売不振の「穴埋め」の為にオーディオ業界に参入した。というのが実情のようですね。個人的にはギター販売の不振は今後も続くと思われ、その要因は「DTMソフトの充実」というのが一番の要因ではないだろうかと思っています。他のニュース記事などでは「ギターヒーローが消えた」事を要員にしていますが、どちらかというと「別の方法によって音楽を作る方法が増えた」ことによってギターのパイが減ったのではないかと。ここ10年で変わった環境と言えばパソコン音楽関連の大きな進化がギターヒーローを殺した。と言えるのではないでしょうか。TVがラジオスターを消したようにね。残念ながらこのパイは非常に奪い返しにくいと考えられますのでしばらく、今後10年位はギターなどの生楽器メーカーは不利になるような気がしていますが、ある時、たぶん「演奏の楽しみ」が重視されるようになる時、きっとパソコン音楽関連とバランスを取りながら生楽器メーカーの再興があるように思います。…あるといいなぁ。

 ちなみに「ギターヒーローが消えた」については、今までTVかラジオで一方的に放送されていた「ギターヒーロー」が、youtubeの出現によって「TVに出てるギタリスト=才能の塊の特別なギタリスト」という図式が崩れてしまったためではないかと勝手に考察しています。

 話ズレた感満載ですがGibson今後、本業の楽器製造を主体として再建を計画、債権者の6割は現時点で概ね合意しているそうです。ちょっと安心。ともかくギターメーカーの2トップのうち片方を担っている実力は「飾っているだけでカッコいい」だけでは無い筈、品質の事とか色々囁かれたりしているけど、当り外れなんてホンダのカブにだってあるんですから、少なくともcuLoはギブソンの存続と再興を祈っています。

 

 

 

 このブログは「音楽人を増加」を目論んでいて、音楽を「聴いている人」から「趣味でいいから弾いている人」になりませんか、という事をひっそりと提唱(ホントか?)しているわけで、音楽に携わってくれる人が増えるのはとっても歓迎です。勿論DTMも含めてギター以外の楽器でも歌でもオールOKです。でも生楽器を持ってない人は是非生楽器を体験してみてもらいたいのです。cuLoが「猫も杓子もギター弾きやがって」とレッテルを貼ってギターが好きではなかったあの日、友人が買ったギターを弾かせて貰って(結局、興味津々だった)どハマリしてしまったあの感覚は、多分DTMには無いものだと思います。楽器は極めるのは難しいけど、始めるのは簡単ですよ。続けるのは他の何かを続けるのと大差ありません。多分。だからエリッククラプトンさん「多分…もうギターは終わったんだ」なんて言わないでくださいよ。見てないだろうけど。

 

 もし「無趣味なんだよねー」と言ってしまう方は何か楽器に挑戦してみてはいかがでしょうか?。

 

 

じゃ、今週はこの辺で。

 

遅筆だなぁ。自分。

 

 

 

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