第二回アッテネータを作ろう!。~オームの法則と合成抵抗の計算~
「春ですねぇ」
この単語だけでここ数週間の記事の、そしてこれからの数週間の記事の冒頭を何度飾る事でしょうか?。でも春だもん。桜が咲いたら言っちゃうよね。
関東も梅に続き、桜が咲き始めました。
さて今回は
第二回アッテネータを作ろう!。~オームの法則と合成抵抗の計算~
です。
前回の記事はこちら
今回アッテネータを作るにあたって基礎的な計算として以前にも紹介した電子回路の超基礎「オームの法則」と抵抗の計算方法が必要になるので、その求め方を記事にします。
全く興味ない人にはびっくりするほどつまんない記事になるかと。
・準備するもの
→関数電卓
→関数電卓アプリ
のどちらかを用意してください。今回は普通の電卓でも構いません。
オームの法則は電子回路、電気回路でのキングオブ基礎で、「電圧」と「電流」と「抵抗」の関係式を表しています。
- E = 電圧(単位:V(ボルト))
- I = 電流(単位:A(アンペア))
- R = 抵抗(単位:Ω(オーム))
この図式でよく表されますが、一つのパラメータを隠すと、隠したパラメータの値を求める式が出来ます。
見てもらった方が早いです。
鵺ちゃんに協力頂きました。
これと併せて電力の計算は覚えておく必要があります。
電力Pの求め方は
・P(電力) = E(電圧)× I(電流)
簡単ですね!。
次に必要なのが
合成抵抗の計算
です。
抵抗を二つ以上並べると抵抗値は計算して求める必要があります。で、その計算式は…
まずは直列接続(シリアル接続)。これは非常に簡単で抵抗値を足したものが総合の抵抗値になります。
上記の計算結果は単純に足したものなので
600Ω = 100Ω + 200Ω + 300Ω
と、ただただ足せばOKです。
さてちょっとメンドクサイのが並列接続(パラレル接続)。基本の式は図の通りですので
計算すると
1/Rtotal = 1/100Ω + 1/200Ω + 1/300Ω
Rtotal = 1/11/600
Rtotal = 54.54Ω
となります。もちろん最初から「1/~」で初めてもかまいません。
また並列接続は抵抗が二個の場合は「和分の積」という方法が使えます。
例えばR1とR2の二つの抵抗が並列接続されているときには
Rtotal = R1 × R2 / R1 + R2
という簡易的な式で計算できます。
抵抗器二つの並列限定です。
さて、この場合はどうでしょうか?
式が一見複雑になっていますが、よく見ると並列接続の抵抗値と直列接続の抵抗値を足しているだけですね!。
Rtotal = 1 / (1 / 100Ω + 1 / 200Ω) + 300Ω
Rtotal = 1 / 0.015 + 300Ω
Rtotal = 66.6Ω + 300Ω
Rtotal = 366.6Ω
並列接続の抵抗が直列に繋がっているという、よくよく見るとそんなに難しくない計算です。
計算ここまで。
前回、ブックマークを頂いた
難しいとの意見が…
(ちなみにここのアンプはパワーアンプの事です。)
そこでcuLoは考えました。
もっとわかりやすい方法があるのではないか?
電気はよく水に例えられる。しかし「電力」って水に例えるのは結構難しい。他に方法はないだろうか?
世の中に良くある事で考えた結果……
おいおい…とんでもないブラックな図式が出来上がったぞ…。
いやまあ、下請け君は1/10しか仕事しないって言ってるから平和な世界ですね!
スマホ関係の記事を書いておられます。
cuLoもMVNO移行の際相談に乗ってもらいました。
次の記事はこちら
んじゃ、今日はこの辺で。
おまけ
クレソンの自生地見つけた!。おいしかった。
こんな標識も見つけた。これは珍標識。