フロイドローズ搭載B.C.Rich製モッキンバードSTをメンテナンス。その7‗cuLo
今週のお題「読書の秋」2
!!オイオイオイ。先週「最近読めてないから読みたい本を~」て書いちゃったじゃないかい!!。じゃあもう一冊読みたい本を紹介するか。秋の夜長ねーそうねー、涼しくなって夜が早くなったから早く家に戻るけど早く帰った分暇だしどうしようかなーって時に読む本ね。……これかな。
cuLo、9時出社24時帰宅とかよくあるんで「ボー」としながら眺めて癒されるような本がいいなと…思いました。…泣。
二十歳そこらの時は「ちょっとそこまで」と言って伊豆一周して帰ってくるとかよくやってたのに、今は年いち日帰りがやっと…。嘆いても仕方がないので状況打破せねばと自分に言い聞かせてます、はい。…これ読むんじゃなくて眺めるやつだ!
フロイドローズメンテナンス最終回1歩前!!、実質今回が最終回みたいなもんです。(最終回はうんちくの塊みたいな記事になる予定。)
で、今回はフロイドローズのチューニングについて書いていきます。
普通にやると壮絶なフロイドローズのチューニング。
フロイドローズのチューニング方法は通常だとこんな感じ。
- 5弦をチューニングする(A基準なので)
- 6弦をチューニングする
:
- 1弦をチューニングする
- 5弦を確かめるとずれているのでもう一度チューニングする
- 6弦がずれ(省略)
:
- ふとブリッジを見るとやたらとユニットが起きてるのでバックスプリングを増やすかハンガーの締め込みで調整。弦が伸びて切れないか心配する
- 今度は各弦の音程がやたらと高くなっているのでまた5弦からチューニング
- 1弦をチューニングしてジャランと鳴らすと違和感
- 5弦を調べるとずれてるのでチューニング
- 6弦をチューニング(省略)
:
- ふとブリッジを見るとユニットがやたらと沈んで(省略)
これはフロイドローズやシンクロトレモロの仕組み上の欠点で、チューニングを続けていればその内落ち着いてくるのですが、以前やった時はチューニングだけで半日程度かかったような覚えがあります。やってられません。
cuLoおすすめのフロイドローズチューニングはこちら。(順序あり)
前回記事にも一部工程がありますが改めて記載。
- フロイドローズユニットを水平で固定する。
- スプリングハンガーを締め込む。
- この状態でチューニングを行う。
- フロイドローズユニットを固定しているストッパーが「自然に落ちるまで」スプリングハンガーを緩める。
- チューニングが「少しだけ低くなっている」ことを確認。ペグは触らない!
- スプリングハンガーを少し締め込みチューニングをあわせる。
- ロックナットを締め再度チューニングを確認。
- 最後の微調整はファインチューナーで調整
メリットは時間短縮!正確にチューニング出来ること!!です。
では見ていきましょう!
1.フロイドローズユニットを水平で固定する。
この時には弦はテンションを持ってますが、ロックナットは緩めている状態です。このストッパーのおかげで安定したチューニングが可能になります。
2.スプリングハンガーを締め込む。
1番と合わせてチューニングの準備ができました。この状態はチューニング調整後の弦の張力<<<スプリングの張力となるように調整してください。過大な張力を持つスプリングを1番のストッパーで止めている状態です。この辺の理由は次回解説予定。
3.この状態でチューニングを行う。
チューニングを行います。フツーにチューニングします。但しチューニングが終わってもロックナットは締めないでください!←重要!
4.フロイドローズユニットを固定しているストッパーが「自然に落ちるまで」スプリングハンガーを緩める。スプリングハンガーのネジを緩めていってください。ネジは2本ありますが、交互に均等に動かす、が基本です。
5.チューニングが「少しだけ低くなっている」ことを確認。ペグは触らない!。ここでペグを触ってしまうとやり直しです。一応1弦と6弦のずれ具合が違った場合は6番の方法で調整します。
6.スプリングハンガーを少し締め込みチューニングをあわせる。
ペグは触らず、スプリングハンガーを締めこむことでチューニングを合わせます。もし1弦と6弦のずれ幅が違った場合はネジの1弦側と6弦側それぞれの締めこむ量を調整して合わせましょう。
7.ロックナットを締め再度チューニングを確認。
スプリングハンガーの締めこみでチューニングが合ったらここでロックナットを締めます。
8.最後の微調整はファインチューナーで調整
さらに少しチューニングがずれると思うので、あとはファインチューナーで調整しましょう!
とまぁここまで説明してきましたが、一個だけ難関があります。それは「オクターブチューニング」。フロイドローズはオクターブチューニングだけは構造上どうにもならないのです。フロイドローズはサドルアジャスタのネジが弦の下に配置されているので弦を張る=サドルアジャスタを動かせないのです。逆に弦を張っていない=サドルアジャスタを動かしてもチューニング出来ているかは張ってからしか解らない。でも、安心してください。裏技用意してます。自己責任でお願いしますが。
アームを付けて左手でユニットを起こして、弦がだるんだるんになったところに「ヘキサ」を突っ込み、ネジを緩めます。緩めたら、ずらしたい方向に向かってコンコンと軽くたたきます。ほんとに軽くです。ネジを締めたらアームを戻して確認しましょう。
是非、試してみてくださいね!
では良いギターライフを!
読者登録&コメントよろしくお願い致します!!