エフェクター「オーバードライブ」の可視化。1回目‗cuLo
今週のお題「テスト」
テスト勉強なんてしなかったよ!。その結果がこれだよ!。みんな勉強しようね!。・・・cuLoです。
今回は数あるエフェクターで最初に作られた(と言われる)歪系エフェクター。オーバードライブについて書いていきたいと思います。
・そもそもオーバードライブって何?
オーバードライブという言葉はともかく、ギターアンプから歪んだ音が出て、なおかつそれが「サウンド」として認められた時期ははっきりしていませんが、1950年代のブルースマンかジャズ奏者あたりがボリュームを求めフルテンにした結果歪んでしまった音が結果として「良い音」と認識された経緯があったそうです。
正しく「歪」の音が良い音として初めて認識されたアンプは「Marshall JTM45」と思われます。それまでのアンプ…例えば「Fender CHAMP」等はボリュームをフルテンにすると歪む、つまり歪を出すには爆音にする必要がありましたが、この「Marshall JTM45」はボリュームを半分くらい上げれば歪始める特性がありました。たぶん当時のジムマーシャルは他のアンプメーカーのエンジニアから「不良品を設計した」とか言われたことでしょう。
でも、時代はMarshallを選び、新時代のギターヒーローを送り出しました。ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、そしてリッチーブラックモア。正しく「歪系」の音を世界に広めたのは間違いなく彼らでしょう。たぶん。ここまでお膳立て。
オーバードライブを直訳すると過駆動とかそんな意味になります。元々、ギターアンプのボリュームノブを上げると最大数十倍から、中には千倍近い増幅度(ちゃんと計算したことないけどそれ以上あるかも)を持っていますが、出力自体は電源電圧で打ち止めになり波形が潰れてしまいます。結果的に「音が歪む」という現象が起こります。つまりギターアンプにとってのブラック労働がオーバードライブです。
エクセルで書いてみました。大体上記のような図のイメージで、電源は±8Vとしました。
実際に後段回路へ渡される波形は赤い線となります。増幅度がいくら高くても上下限の部分(赤い線が平坦になる部分)で頭打ち(クリップと言う)となり、クリップした時点で音が歪始めます。上昇エッジと下降エッジは増幅度を高めるたびに急な角度になっていき、数式的には色々あってクリップで増幅されなかった部分はなくなったわけではなく倍音として出力され歪んだ音が出るという算段になります。
次回は実際の回路を組んで動画でお送りしたいと思います。(要約。まにあわなかった。)
では、またお逢いしましょう!