昔のギターを電気的リフィニッシュする。(8)_cuLo
こんにちは!cuLoです。
桜、さきましたね!地方は分からないですが関東はほぼ満開のようです!しかし、今年は花見できなかった・・・金曜日にちらっと見たから良しとするか(前向き)
代打として数年前に行った小田原の「別所梅林」の写真を見ながら後で一杯やろう。梅だけど。
さて、今回は分解していたパーツの組み立てを行っていきたいと思います。
取り付ける必要のあるパーツはネック、ペグ、各PU、ジャック部、各種ボリューム、PUセレクター、トレモロユニット(+サスティーンブロック)ですね。
ノイズシールドの銅箔分少し穴径が小さくなっているので、ちょっと窮屈でしたが何とか通りました。
コントロール部出口の様子。結構ギチギチでした。
ジャック部です。無駄にステレオ用をつけてみました。在庫があったので。ちなみに当たり前ですが、エレキギターはモノラル出力ですのでステレオにはなりません。
はんだ付けしてみました。いやー性格出てますね(;´・ω・)。グランド側には普通は絶縁テープなんか巻くと良いと思いますが、無かったのでプラグ側の信号ラインに接触しないようにハンダで固めてみました。自分用でなので「ま、いっか」の精神です。
そしてここで、恒例?のトラブル発生!
ボリュームポッドを取り付けようとしたらナット付けるための溝が出てこない・・・。比べてみたら長さが違いました。ここにきてこんなオチが出てくるとは、しかし、ボリュームポッドって共通じゃなかったんですね。恥ずかしながら知らなかったです。
ペグもしっかりねじ締して取り付け。このギターは確か以前も書いたけど6弦のチューニングが狂うという持病を持っており、かねてから「ペグではないか」との疑いがかけられていました。これで治るかな?。しかしそもそも元の6弦についてたペグってどれだ?
というわけでボリュームポッド待ちとなっております。
しかしこれだけだと寂しいし、せっかくなんでコンデンサ選定を思考してみたいと思います。
こいつですね。
表示に「473」と書いてあります。コンデンサの値は、ピコ単位で書いてあり、上2桁がコンデンサの容量数、下1桁が乗数となっていて、47pF×10^3=47000pF(ピコファラッド(ファラッドは単位))となります。いきなりpFと書いてもさっぱりという方がほとんどでしょうから、ちょっと説明します。
- 1F (ファラッド)=1000mF(1×10^0)
- 1mF(ミリファラッド)=1000μF(1×10^-3)
- 1μF(マイクロファラッド)=1000nF(1×10^-6)
- 1nF(ナノファラッド)=1000pF(1×10^-9)
- 1pF(ピコファラッド)(1×10^-12)
と、上記のようになっています。「グラム」等と一緒ですね。細かい話ですが業界的にはコンデンサには「ナノファラッド」は使わず「マイクロorピコファラッド」を使用するようです。なんでかは知らないですが、コイルにナノ単位が多いからですかね?。
次に周波数がどのくらいからカットされているか計算してみましょう。通常、ピックアップから出力される信号はハイインピーダンスの信号で、電圧はあるが電流はほぼ流れていないという特徴があります。
シングルコイルピックアップの(真ん中の白いやつ)が約6kΩでした。もしトーンポッド(R1)の状態が抵抗値0Ωでコンデンサ(C1)を介してショートしていたら、つまりギターのトーンを最も絞った状態はどのくらいの周波数特性となっているでしょうか?
「fc=1/2πRC」=「1/2×π×R1×C1」
=「1/(2×π×7×10^3×47×10^(-12⁺3))」
≒ 563(Hz)が、カットオフ周波数(半分の電圧になるところ)
となりました。通常チューニングで5弦を440Hzに合わせますが、実際5弦解放音は110Hzであり1弦の9フレットが554Hz、10フレットが587Hzとなりこのあたりから周波数あたりの信号が半減していることが伺えます。
エクセルで計算してみました。(各線はトーンポッドの抵抗値の時(右側)の特性)
改造まえのこのギターのトーン回路はかなり高音を削るような印象が強く正直使いづらい感じがしていたので、コンデンサの値をもう少し小さくすることで好みの音色へ近づけたいと思います。
では、またお逢いしましょう!