cuLo MOD Studio!

ギター、エフェクター、電子回路をつらつらと。

プリアンプとパワーアンプとスピーカーと。‗cuLo

ちゃんとしたオシロスコープがほしい。cuLoです。

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おぉ、アマゾンのリンクが成功した!みんなバンバン買ってくだちい!なんてね。横型バナーってどうやるんだろうか?

オシロといえばテクトロ。欲しいなぁ(遠い目)。

 

 

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本題

  ギターアンプの中身ってどうなってるの?と考えたことある人必見!。エレキギターの音を増幅するということはどういうことなのか、今回はギターアンプの中身の話を少ししようかと思います。つまりうんちく的な話。

 

1.ギターアンプとは?

 ギターアンプとは、普段「アンプ」と言っていることが多いギターアンプそもそもアンプってなに?

アンプとは「Amplifier」の略で、「アンプリファイア」と読みます。直訳すると「増幅器」となります。何か入力された信号を増幅する機械、というわけですね。ギターアンプはギターから入力されるハイインピーダンスの信号を増幅し、最終的にスピーカー駆動できる電力まで増幅させることが役目です。

 

2.アンプにも「プリアンプ」と「パワーアンプ」がある。

 ギターアンプの中には「プリアンプ」と「パワーアンプ」が入っています。調べたことある人は「うーん」と思ったんじゃないでしょうか?。cuLoは最初、電子回路を始めた当時はいまいちイメージが掴めませんでした。ここではそれぞれの役目をご紹介しましょう。

  • 「プリアンプ」⇒「増幅器
  • 「パワーアンプ」⇒「電力増幅器

電圧電力という表現の違いがありますね。ここでは簡易的に説明しますが「電気」は電圧電流電力という似て非なる指標があり、以下の式で求めることが出来ます。

・記号 E × I = P

・単位 V × A = W

・文字 電圧 × 電流 = 電力

(三種類の式を書きましたが中身は一緒です。また式を覚える必要はないです。)

電力=W(ワット)です。なんか聞いた事あるはず。「○○ワットの電球」とか言ったりしますが、イメージは非常に簡単。Wが大きいほうがすごいギターアンプ」も10Wよりは20W、20Wより100Wの方が音が大きくなりますね。だからと言ってデカけりゃいいってもんでもないですが。

 上記の式から見て解る通り電圧と電流がそれぞれ、それなりに大きくないと電力も大きくなれない事が解ります。

 

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Marshall VS30R回路図から引用 引用元Dr.tube

 3. で、プリアンプって何?

 プリアンプはpre amplifierの略で「pre」は「」とか「予め」なんかの意味があり、役目は電圧を増幅しておく装置で、ギターアンプについてはエレキギターからの信号の電圧を増幅する役割があります。注意してほしいのは電圧だけ増幅しても相応の電流を確保できなければスピーカーは鳴らないということ。プリアンプだけではギターアンプにならないのです。エレキギターの出力電圧はせいぜい0.8Vp-p程度の1Vもないような微弱な信号出力しか無い上に、ハイインピーダンス出力という構造上避けられない弱点があります。これを直接スピーカーに入力しても音は出ません。そのためまずプリアンプで電圧を増幅する必要があります。またギターアンプに限っては増幅以外のイコライザーや他MODを含めてプリアンプとして扱われることもあります。図では「狭義の」と付けましたがこの回路図のほとんどは広義のプリアンプ「音を作る回路」と言えますね。

 

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Marshall VS30R回路図から引用 引用元Dr.tube

4.パワーアンプの役目は?

 プリアンプで電圧を十分に増幅したら、最後はパワーアンプで電力増幅を行います。

前述の通りスピーカーは電力が十分にないと駆動しませんので、プリアンプで増幅された電圧に見合う分の電流を確保してあげます。そうすると電圧×電流によって電力が大きくなりスピーカーが駆動され音として出力される訳です。逆にそれ以上の機能はパワーアンプには特に求められません。

 

 ということで、ギターアンプについて電気的解説をしてみました。細かい話はかなり端折って簡潔に、電気の事知らない人が見ても概要を理解できるように気を付けて書いてみましたがいかがでしたか?。時間がかかった割にボリュームない...きっと会社でISOの対応して時間が無くなったからだな!(嘘)。あ、質問受付しますよ。

 

 今度はクリーンとドライブの違いを解説しようかな。

 

では、またお逢いしましょう!

 

 

 

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